平成狸合戦ぽんぽこの原作は「阿波の狸合戦」「腹鼓記」?


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heisei

「平成狸合戦ぽんぽこ」はジブリに所属している高畑勲監督初のオリジナル作品として知られています。

しかし、作品の手がかりとなった作品というのはいくつか語られています。

今回はそんな話を紹介します。

 

 

 

 

「平成狸合戦ぽんぽこ」は、1994年に公開されたジブリ作品であり、高畑監督が初めてオリジナルで制作した作品です。

そのおおまかなあらすじと言うのは以下のような感じです。

 

舞台は多摩丘陵。ここで暮らす狸たちは餌場がどんどん減ってきたことによって、狸同士による餌場を争う抗争に発展します。

やがて狸たちは餌場の減少の理由を人間たちのせいにし、人間を化かすことによって怖がらせ、土地から追い出そうとして反撃に出ます。

 

この作品の試写を見た宮崎駿さんは、すっきりしたカタルシスのようなものはなくとも、現代という時代をきちんと映し出し、エンターテインメントという枠組みでは収まらないような作品だと評価しています。

こうした評価からもわかるように童話、民話、伝説、祭祀などジャンルを問わない、ちゃんぽんされた作品になっています。

 

無題http://i0.wp.com/anonymous-post.com/wp-content/uploads/2015/05/miyazaki.jpg引用

悲劇に対して明確な改善を示すような結果は提示されないのですが時代をしっかりと捉えている作品なんです。

そこが面白い所でもあり、逆にジブリ作品の中で人気を落としている理由でもあるように思います。この作品は高畑監督のはじめてのオリジナル作品です。

「火垂るの墓」、「おもひでぽろぽろ」を製作してきた高畑監督らしい雰囲気の漂ったオリジナル作品と言う印象を強く受けますが、この作品の原作としていくつか浮上している作品があるんです。

オリジナル作品なのに原作がいくつか浮上。まさに都市伝説!候補になっている作品を紹介します。

 

 

原作

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まず、「平成狸合戦ぽんぽこ」を製作するにあたっての流れを整理したいと思います。

製作着手の発端は1989年1月だと言われています。

高畑監督が鈴木プロデューサーに狸の作品を製作することを提案。その際には四国が舞台の「阿波の狸合戦」を題材にしたら面白いという意見を述べます。

数年後、宮崎監督も狸を題材にした作品を製作することを意見。鈴木プロデューサーがまとめて結局高畑監督に制作を依頼します。

自身で製作すると思っていなかった高畑監督は躊躇しますが、井上ひさしさんの小説「腹鼓記」が参考になると鈴木プロデューサーに紹介。二人で井上さんに会いに行くことに。

狸を主人公にする方向性が難航し、「平家物語」を模した作品を狸が主人公で行う方向で高畑監督は納得。製作が開始されました。

 

ここで原作候補になってくるのが、「阿波の狸合戦」、「腹鼓記」、「平家物語」の3つです。

「阿波の狸合戦」は弟子入りした師弟関係にある狸がいるのですが、その親分の意向と弟子の意向が合わず、「阿波狸合戦」と呼ばれる狸の2大勢力の壮絶な戦いに発展してしまうという話。チョー簡単に要約しました。笑

「腹鼓記」は、狸に痛い目に合った狐と、人間と契りを交わすために一大決心をした狸が、それぞれ「狸大学」、「狐大学」に入って化け学を学んでいき、やがて狐と狸の戦いが始まっていくというもの。

「平家物語」に関しては長い作品なのですが、元は参内すら許されなかった武士階級がやがて平家出なかったら人ではないと言うくらいおごるようになり、やがて源氏に討伐されて落ちていきます。こうしたストーリーは、「栄枯盛衰」が重要なテーマになっており、永遠に繁栄することはできないというメッセージを含んでいます。

 

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このような作品の中、全ての作品に「平成狸合戦ぽんぽこ」との関連性を個人的には見出してしまいます。

永遠に繁栄を続けようとする資本主義社会の人間に「化け学」を身に付けて挑んでいこうとするのですが、結局何も出来ずに、人間も抗争が始まっていることにさえ気づかぬものも多数です。

こうした虚しさは、どことなく「阿波の狸合戦」で壮絶な戦いに勝った金長は助けてもらった恩人にお礼を言って息絶える最後に重なるような気がします。

それか、資本主義のように広がり続けようとしていることを狸たちの抗争に対する熱い思いに重ねた場合、それがカウンターをくらったように最後はしょぼんとした感じになってしまうため、シンクロする面はありますね。

しかし、どの作品も遠いとも言えます。やはりオリジナル作品ということなのでしょうね。作品を製作するにあたって案として出てきた作品は参考にはなっているでしょうが。これはもう高畑監督の頭の中しか答えがわからないものですね。笑

ここまで考察しておいて・・・と思うかもしれませんが。笑

 

「腹鼓記」に関しては、原作を読み込むと非常に「平成狸合戦ぽんぽこ」と似通った部分が見られるそうです。私も今度見てみたいと思います。笑

信じるか信じないかは、あなた次第。

 

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