ちびまる子ちゃんの幻の回が怖すぎる!封印されたその作品とは?
国民的アニメ作品にも数々の都市伝説が存在します。
日曜のお茶の間の定番「ちびまる子ちゃん」にも都市伝説があり、その一つが「幻の回」と呼ばれるもの。
単行本に掲載れなかった話が怖すぎるために語り継がれています。
ちびまる子ちゃん
「ちびまる子ちゃん」は集英社が発行している「りぼん」にて1986年から連載が開始されました。
アニメ作品は第1期が1990~1992年、第2期が1995年から放送が開始され、現在も放送が続いています。
作品として画原作のさくらももこさんが経験した幼少期の思い出が軸となって構成されています。
その長い歴史の中で、今回紹介するのは「りぼん」にて掲載されながらも、単行本に掲載されるのが見送られた怖すぎる回です。
幻の回
その幻の回と言われているのは、1994年に「りぼん」に掲載された第98話「まる子、夢について考える。」です。
この内容をまず紹介します。
いきなり洞窟の中から物語は始まります。
その時点で読者は困惑しますよね。「ちびまる子ちゃん」と言えばあの平屋で描かれる日常的なストーリが一般的です。
しかし、冒頭は洞窟の中。その洞窟にはまる子もいるのですが、怪しいお面を付けた集団が何やら「神よ力を与えよ」と言いながら踊っています。
いや、本当に怖い。絵のタッチとかおどろおどろしいし。
この怪しいお面の集団をとお目に見ながら何かまずい雰囲気を察知しているまる子ですが、彼らに見つかってしまいます。見つかったら何をされるのかわからない恐怖心がありますが、それを救ってくれたのは謎の王子さま。
その怪しい集団をやっつけてくれるのですが、お面を外すとなんとその人物は藤木君に永沢君。彼らが一体何をしていたのかわかりませんが、ここからさらに意味不明な展開に発展していきます。
まる子は王子さまにプロポーズを受けるというなんともロマンチックな描写の傍らで、死体のように横たわる小杉君。その小杉君にはハエがたかっています。それにもかかわらずまる子はロマンチックなシーン。汗
そこに登場する平安時代の十二単の格好をした野口さん。
この時代が平安時代ではないということを告げられ、外をのぞくとそこにはアメリカのブロードウェイの風景。そこで始まる激を見ていたまる子でしたが、女の子が登場してきます。
その子がなんとまる子の母親の幼少期という設定。
そこで母の声で起こされるまる子。ああ、夢だったのか・・・。さすがに怖すぎる展開と意味不明な進行。夢オチならまあ納得。
しかし、それは学校に登校してからも続きます。
登校した教室には夢で見た王子さまが自分の前世の恋人だという妄想にふけ、藤木君に永沢君の前世が謎の仮面集団だと言うまる子と、自分がアルプスの少女になった妄想をするたまちゃん。
まる子は王子様のことが忘れられないと泣きじゃくります・・・。
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どうですか?笑
まるで「笑うセールスマン」のようなサイケデリックな内容でしょう。
掲載されなかった理由
この作品が単行本に収録されなかった理由は、あまりにもサイケデリックであったためだと言われており、十分にそれは推察できます。
しかhし、では一体なぜサイケデリックな作品内容になってしまったのでしょうか。
様々な理由でお蔵入りとなってしまった「訳あり」の作品を紹介する「消されたマンガ」という本の中で語られています。
その内容によると原作者のさくらももこさんはその当時、長男の出産とエッセイとアニメの開始というたぐいまれな仕事の重なりとプライベートの一大事が重なり、精神的に参っていたというものです。
確かに、「ちびまる子ちゃん」の歴史と、さくらももこさんの経歴をたどると、
1991年:初エッセイ集「もものかんづめ」発表。
1994年:長男誕生。
1995年:「ちびまる子ちゃん」のアニメ第2期が放送開始
と超絶多忙な背景が見受けられます。
この作品が掲載されるはずだったコミック第13巻には
というお断りが掲載されているそうです。
プライベートと仕事が重なり合い、超絶多忙な生活を送った末に精神的に参ってしまい、それが表面化した作品が誕生。しかし、単行本には様々なことを考慮した結果収録見送り・・・ということです。
こうしたお蔵入りとなった作品は他の作品にも見られ、あの国民的な漫画「ドラえもん」にもあったと言われています。
信じるか信じないかは、あなた次第。