ハウルの動く城カルシファの解説!悪魔と言われる理由とは?
「ハウルの動く城」に関する都市伝説を紹介してきましたが、今回はカルシファーについての都市伝説を紹介します。
宮崎監督が特に思い入れの強いキャラクターに込められた思いとは?
宮崎監督のこだわり
鈴木プロデューサーのインタビューに以下のようなものがあります。
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こうしたインタビューからもわかるようにカルシファーのあのゆらゆら揺れている描写には宮崎監督の強いこだわりを感じさせます。
それはつまり、このカルシファーの存在が如何に重要であるかを物語っているといってもいいでしょう。
作品の中では、「悪魔」として位置づけられていますが、非常に愛らしく親しみやすいキャラクターの一人ですよね。そんなカルシファーとは一体なのモノなのか・・・。
星の子
原作では、カルシファーの過去について具体的な説明があります。
このようなやり取りがあります。映画では、あまり詳しく語られてはいないのですが、ソフィーが過去へ行く描写があり、そこでハウルが流れ星を捕まえて契約をしているとみられるシーンがあります。
カルシファーは「星の子」なのです。
では、なぜ悪魔というように作品中で言われているのか。
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カルシファーが悪魔と言われる理由
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原作にはカルシファーのこうしたセリフも存在します。
こうしたことセリフから、契約した当初はカルシファーもハウルも軽い気持ちで契約を行ったことがうかがえます。
宮崎監督がハウルの声優を務めた木村拓哉さんにハウルを説明する際に「これは星にぶつかった少年」というように説明したそうです。そうした説明からも星とたまたまぶつかってしまった少年を描いた作品であることがわかります。
そんな軽い気持ちで行った契約ですが、ハウルは星の子に心臓を与えることになります。それによって魔術師としては大きな力を得るのですが、心臓・・・つまり心を捧げているため、長いこと心を預けてしまうと星の子に完全に支配されてしまうことになるのです。
それを表現しているのが荒地の魔女ですね。サリマンがソフィーに説明をしているシーンがありましたよね。心臓が戻り、魔力を失った荒地の魔女は野望や美貌などを一気に失い、普通のよぼよぼのおばあさんになってしまいます。
また、星の子も契約した相手が死ぬと自分も死んでしまうため、死ぬのが嫌なら次々と乗り移る相手を探していくことになります。
まさに悪循環が始まるのがわかりますよね。しかし契約をすることで大きな力を得ることができるために「悪魔」と評されているのです。
魔法を使えば使うほど、ハウルの姿は化け物と化していきやがて命を失います。ハウルが死んでしまったらカルシファーも消滅してしまうため、心配している描写がありますよね。
契約を解く方法
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では、契約を解くためにはどうしたらいいのか。
カルシファーに水をかければいいのか?
いやいや、それではカルシファーは消滅してしまい、同時にハウルも死んでしまいます。ソフィーがカルシファーに水をかけた際にギリギリのところで両者が生きていたのは、実はソフィーが「生命を与える」ことができる魔法を使用できるという設定があります。
映画では一切説明がないのですが、ソフィーが魔法を使えることによりハウルとカルシファーは契約が切れてしまっても生きていることが出来ました。
契約を解く方法については、カルシファーはソフィーに契約の秘密がわかれば解けると語り掛けていますよね。その契約の秘密とは前述の通り、カルシファーが星の子で、ハウルは心臓を捧げて契約を行ったということです。
つまり契約を解くには心臓をハウルに戻せばいいのです。しかし、これでは心臓を失ったカルシファーは消滅するのが筋ですが、劇中ではソフィーがその役を担っているため、カルシファーは消滅せずにあたらな命を吹き込まれます。
まさにソフィーのおかげで二人が「生きたまま」契約が解除できたのです。最初からカルシファーもハウルもそれをわかっていたのかもしれませんね。しかし、自分から契約の秘密を言うことは禁じられているため、時を持っていたのか・・・。
契約の解き方と言うと、面白い描写が作品内にありますよね。荒地の魔女が魔力を失うシーンです。あの時は、何かたくさんの影武者みたいなものが出てきて荒地の魔女を囲っていますよね。
あの影武者みたいなものがサリマンが操っている「星の子」もどき・・・設定ではマンダラケ人間。そしてそのマンダラケ人間は荒地の魔女を囲んでこう歌います。
これによって荒地の魔女についている星の子の自殺衝動を誘い出し、消滅に追い込んでいるのです。その結果、星の子を失った荒地の魔女は魔力を失い、魔法で保っていた外見も戻ってしまうのです。この描写は原作にない映画作品オリジナルの設定になります。
以上がカルシファーの真相。
少し作品が深く見えてくるでしょうか??
可愛らしいカルシファーが悪魔と言われる所以。
信じるか信じないかは、あなた次第。笑