こけしの謎!無表情、名前の由来の都市伝説!
こけしって、当たり前のように存在していますが、実は結構謎の多い存在なのです。
数々の説がありますので、今回はその中の一説をご紹介します。
こけしが無表情の理由
まずは、「やりすぎ都市伝説」にて竹山さんが紹介した、こけしに表情がない理由を「紹介します。
「こけし」は東北地方の特産品として有名ですが、その表情は無表情のものが多いとされています。
これは一体どういうことかと言うと、こけしがもともと制作されたきっかけと言うのが、東北地方において貧しい生活などが理由で、子供をおろさなければいけなくなってしまったり、親の手で子供を死なせなければいけなくなったりした際に、供養の意味で制作されたのが要因と言われています。
つまり
「こけし」=「子消し」
だということですね。
供養の意味で掘られたこけしは親自身の手で掘られたとも言われています。
ここにこけしが無表情であるという所以が隠されています。
昔、ある女性が子供をやしなうことが出来ない生活状況になり、雪山に子供をすてにいきました。
そこで自らこけしを製作したのですが、こけしだけでも幸せな表情になってほしいということで、にこやかな顔の表情をしたこけしを製作し、飾っておいたそうです。
しかし次の日こけしを見ると、そのこけしの表情が怒りに満ちたものに変わっていることに気づきました。
昨日はお酒を飲んでいたし、勘違いして彫ってしまったのかな?と思ったこの女性は、新たにこやかな表情のこけしを製作しました。
しかし、また次の日こけしの表情は怒りに満ちたものに変化していました。
さすがに恐ろしくなったその女性は、それらのこけしを燃やしたそうです。
そして1年後・・・。
この女性は再び子供を身ごもりました。しかしその出産は非常に難産になりました。大量の出血もあり、何とか産むことはできたのですが、出てきた子供の顔を見て非常に驚いたと言います。
なんと子供はあの怒りに満ちたこけしの表情とそっくりだったのです。
この女性は子供を産むと亡くなってしまいました。
この話をうけ、それ以来こけしは無表情でなければいけないという言い伝えができ、今も無表情のこけしが制作され続けていると言われているのです。
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こけしの謎
上記の竹山さんが語った例はあくまでも都市伝説の一環ですが、確かにこけしって非常に謎が多いものであるのも事実です。
こけしが販売されるようになった時期と言うのは、江戸時代末期(天保から嘉永期)頃からだと言われており、現代と同様に東北地方の温泉地に観光に来た人に対して土産物として販売されたのが始まりだそうです。
木制のろくろ挽きの人形として語り継がれていますが、
- なぜ東北だけで発達したのか
- なぜおもちゃなのに無表情の顔なのか
- なぜシンプルな形なのか
- なぜ「こけし」と言う名前なのか
と非常に都市伝説的には扱いやすいものでもあるんですよね。
東北だけで発達した文化と言うのは、職人と塗料など奇妙な偶然が組み合わさった結果東北のみで発達していったと言われています。
シンプルな形と言うのも幼児が握りやすい形にした結果。
無表情というのは、まあ考えれば考える程竹山さんのような説も考えられますが、キューピーなども結構顔が怖かったり、日本人形の表情も怖かったりしますので、その一例なのかと考えることが出来ます。
名前も、有力な説としては木牌子・木形子・木芥子・木削子など、あくまでも木によって制作されたものであることが強調された結果、付けられた名前であるようですね。
こけしを「子消し」と解釈したのは1960年代に詩人・松永伍一三に由来するそうで、その根拠はわかっていません。未だに子供のための供養という説も残っており、非常に不思議な魅力を持っていますね。
子どもを意図的に親が死に至らしめるというのは過去の日本において実際に行なわれていた風習だったそうです。
というのも、江戸時代は農地の細分化・農民の零細化を防ぐため、「分地制限令」が出された背景があり、長男のみが家督を継ぐものとされお金に余裕がない限り長男以外の生活を工面するのは貧しい家庭にとって非常に負担の大きなものだったのです。
長男が亡くなったり何かトラブルがあった場合のリスクヘッジとして長男以外を育てるという考え方もあったようで、その場合は家の奴隷、召使のようにして育て上げられるという風習もあったそうです。
そうして誕生したのがおじろく・おばさ。
おじろく・おばさは周囲との関係を断つように生活をして、インタビューをしても何も答えてくれなかったと言います。
こうした風習が実際にあったという話を聞くと、こけしが誕生した背景と言うものにも何か意味があったのではないかと考えてしまいます。
ちなみに現代制作されているこけしは様々な表情が付けられていると言われています。
http://www.jetl.com/12_mingei/hiraga1e.jpg引用
信じるか信じないかは、あなた次第。
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タグ:やりすぎ都市伝説