アメリカ最古オルメカ文明の謎!マヤの前身?人頭像を崇める都市伝説
マヤ文明と聞くと、遠い昔に栄えた文明という印象が強くありますが、今回はそのマヤ文明よりもさらに前・・・紀元前1000年に栄えた文明であるオルメカ文明について紹介します。
モアイ像のような人頭像を崇める不思議な文明です。
オルメカ文明
この文明は、地元のインディオによって「オルマン(ゴムの国)」と呼ばれる地域である事から、「オルメカ文明」となずけられています。
オルメカ文明・・・。
聞いたことありますか?
マヤ文明や、メソポタミア文明などのメジャーな古代文明に比べるとあまり知名度は高くない文明になっています。
しかし、そんな知名度とは裏腹に、マヤ文明の前身を担うような誇り高い文明だったのではないかと考えられており、解明されればされるほど現代の文明にも非常に大きな影響があるのではないかと考えられる文明です。
時代
歴史上、アメリカに存在した最も古い文明はマヤ文明だと考えられていました。
宇宙と交信していたとも噂されるほど正確な天文技術を持っており、本来文明が栄えるような立地にはありませんでしたが、なぜか栄えていたという謎を多く持つ文明の一つです。
しかし、オルメカ文明の発見によってアメリカ最古の文明はオルメカ文明ということになり、マヤ文明へと続いて行ったのではないかとさえ考えられています。
オルメカ文明が栄えたと考えられているのは紀元前1200年から紀元前400年の間。
およそ800年にもわたって存在し続けていたのではないかと考えらえており、この文明もまた消えるときは一瞬で来ています。
人頭像
この文明の特徴として非常に大きな人の頭を形どった像を製造していたということが上げられます。
そもそもこの文明の発見というのも、ある農夫が1.5mの巨大な人頭像を発見したことに端を発します。
http://tabisite.com/gallery_am/mexico/mexe4.jpg引用
1体発見されると次々と発見され、その像は平均して2mの高さを持っています。
現在では16体ほど発見されており、その中でも最大のものは3.4mの高さを誇り、重さは実に20トンを超えるそうです。
こうした巨大な人の頭を形どった像たちが制作された理由は不明とされていますが、頭にはヘルメットのようなものを被っているという点や、分厚い唇、彫りの深い顔立ちなどが共通しています。
こうした特徴は奇妙なことに「モアイ像」とも一致しますね。
過去には何か世界的に共通した習わし的なものがあったのでしょうか・・・。
こうした顔立ちの特徴は日本の祖先と同じルーツとして考えられているモンゴロイドと一致します。つまり日本人と遺伝的には近しいものを保有していた民族と考えることが出来るのです。
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昔の人ってとにかく石で何かを作るというのが重要な指標になっていたというのは感じますよね。日本では古来より何かの禍が起きた際には「お地蔵さま」を祀ることによってその祟りを収めようとしてきました。
石で何かを製作するというのは信仰心の表れだったのか・・・
このオルメカ文明の石像も宗教的儀式に利用されるために制作されたと考えられています。他の説としては権力や政治的理由なども上げられていますが、明確には不明。
また、この石像に関してはどういった方法で掘られたのか・・・と言う謎も隠されています。これはモアイ像に関しても同様のことが言えますが、現代のように非常に硬いものでも容易に加工をする技術と言うものは過去の文明にはないはずです。
ちょっとずつ削って思い描く形に削り出すというのは、非常に気の遠くなるような作業ですね。汗
石像の材料は遠くから運ばれた?
この人頭像は近くに合った材料で製作されたとは考えられていません。
材質は玄武岩や安山岩だと考えられており、こうした材料を調達するには100km程度にわたって出向かなければなりません。
そこまで遠く離れた場所から材料となる石を削りだし、それをイカダに乗せて誇んできたと言われています。
そうした材料をわざわざ遠方から運び、それを使用して作成するというのは、現代から比べるとさらにひどく労力のいることです。
そこまでして石像を作るという行為は、さぞかしよほどの意味のあることだったのでしょう。
イースター島のモアイ像も巨大な石像を掘り出してから運び、島の各地に点在させるという行為をしています。
上記に比較として記述してきたイースター島のモアイ像は紀元1250年から1500年の時代。
オルメカ文明とは大きく年代が異なる時代ですが、巨石・・・とりわけ人の頭を形どった像を製作し、遠く離れた場所に点在させているという点で大きく似通っています。
何を思い、何のために人頭像の巨石を島に点在させたのか・・・。
オルメカ文明も含め、こうした過去の民族が形成した文明と言うものは非常に興味深いですね。時代をさかのぼることが出来たら是非見てみたいものです。