おしんドロームがイランの社会情勢を変えた!イランで起こった都市伝説!
一つの国家の歴史を変えた日本のドラマがありました。
そのドラマが「おしん」。
日本が誇る朝の連ドラの最たる代表作とも言われるこの作品が、国家の社会情勢を変えてしまったというのは一体どういうことなのでしょうか。
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これは「やりすぎ都市伝説」にてイランで幼少期を過ごした芸人デスペラードのサラミさんが紹介した都市伝説です。
おしん
日本の国民的ドラマと聞いて、近年思い浮かべるものはNHK朝の連続ドラマ小説で放送された「あまちゃん」。
2013年度に放送され、宮藤官九郎さんが脚本・監督を務め、主演の天野アキ役を演じた能年玲奈さんを始め、有村架純さん、 橋本愛さんなどを世に知らしめた大ヒット作品として知られています。この作品の視聴率が20~30%。
しかし日本には昔、こういっただいっと作品を超える視聴率をたたき出した作品があります。
それが「おしん」。
1983年に1年にわたって放送された「おしん」は、明治時代に貧しい家に育ったおしんが奉公に出され、その奉公先でいじめや困難を突き付けられながら、一生懸命に生き抜くという多少暗い内容なのにもかかわらず、日本ではその視聴率が50%を超える大ヒットを飛ばす作品となり、最高視聴率62.9%は、ビデオリサーチの調査が始まって以来の日本最高記録のドラマ作品となっています。
この作品は世界で最もヒットした日本のテレビドラマと言われ、「おしんドローム」と言う言葉まで生み出し、スリランカ、インドネシア、フィリピン、台湾、香港、ベトナム、アフガニスタン、シンガポール、エジプトなどを始め、世界68か国で放送されました。
世界各地への影響は大きく、おしんにひかれて日本に来てしまった人もいるのだそうです。その影響は一人の人の人生観を揺るがすものだったこともあったそうです。
当然、イランでも放送され、なんとその最高視聴率は90%を超えるものとなりました。視聴率が90%というのは全盛期の紅白歌合戦でさえ80%程度であったたため、如何にすごいかと言うことがわかりますし、単純に考えるとテレビを視聴できる国民のほとんどがその作品を見ていたということになります。
そのため、国民に与える影響も計り知れません。
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当時イランは戦争の真っただ中だったのにもかかわらず、「おしん」の放送時間になると戦場にいたイラン兵士でさえも銃などの武器を置き、ドラマの視聴を楽しんだと言います。
そんな中、大統領選挙を迎えたイラン。
当時の報道機関は世論調査でイラン大統領にふさわしい人物と言うことを調査しました。それはランキング形式で発表され、当然政府関係者や権力者が名を連ねたのですが、なんと6位におしんがランクイン。笑
一国家に海外の日本の小さい女の子がランクインするという事態に至ったのです。
如何に人気であったのかが伺える伝説ですが、イランと言うのはイスラム教が一般的に進行されている宗教です。
そのため、女性の権力と言うのが非常に社会的に低いものであり、そんな上位に来ちゃダメなことなのです。イランの社会情勢をも揺るがしかねない大事態。
そこで、イラン政府は「おしん」の放送中止を決断します。
しかし、国民の大多数が心待ちにしていた作品であったため、これに対して国民が暴動やデモを行う事態にまで発展。軽いおしんクーデターみたいなものが巻き起こりました。
これにより
- 「おしん」の放送は続行
- 「おしん」の放送中断を決断した政治家は解任
日本の一つのドラマ作品が国家権力を屈服させるにまで至ったのです。
さらに「おしん」の快進撃は止まりません。
識字率の低いイランの農村地域の少年少女に対して「おしんスクール」が開設され、ある大学では「おしん」の脚本をてがけた橋田寿賀子さんにあやかり、「橋田寿賀子学科」を開設。
どちらも大人気を博し、イランの女性的立場を向上させる影響を与えたのです。
これってすごいことですよね。
海外の作品であるからこそ、その放送地域にはない文化や背景を描いており、それがその地域には非常にセンセーショナルな事態に発展するというのは、結構あることです。
日本で言えば韓流がものすごい大ブームを巻き起こしましたよね。
しかし、政府や国家権力を揺るがすような事態を起こすというのはなかなかないこと。ましてやイスラム教は長い年月続いてきた宗教であり、宗教と言うのは人間の人格の形成さえも手助けする大事な生きる糧です。
その根底を壊す事態にまで発展させた「おしん」。
良いことなのか、悪いことなのか。笑
信じるか信じないかは、あなた次第。
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