座敷わらしの正体!昔の盗人「座敷荒らし」が起源?妖怪の都市伝説
会ってみたい妖怪第1位「座敷童」の正体とは?
今回は座敷童誕生の背景を紹介します。
座敷わらし
「座敷わらし」とは主に東北地方に多く伝承されている妖怪です。
妖怪と聞くとおどろおどろしいものを想像してしまいますが、この「座敷わらし」の場合はいると幸せになるという不思議な妖怪です。ほとんどが子供の姿をしていると言われており、人には危害を与えません。
なぜこのような妖怪が誕生したのかは諸説あり、幼少の頃に不慮の事故で亡くなった先祖の霊という説や、流産で亡くなってしまった霊と言う説などもあります。
本当にいるのかどうかも信憑性はありません。
そんな「座敷わらし」誕生のの一説となる話を「やりすぎ都市伝説」にてインスタントジョンソンのすぎさんが語っていました。
「座敷童の正体」
昔のとある村に13歳くらいの盗人の少年がいたと言います。
その少年はかなり有名な盗人で、いろんな座敷を荒らして回ることから
「座敷荒らし」
という名で呼ばれていたそうです。
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ある晩、その少年はいつものように盗みをはたらくべくある家に入り込みました。するとそこに人影が・・・。危険を感じた少年は逃げようとしたのですが、その家の人は
「とってきな。家のモノ全部取って言っていいよ。その代りまたおいで。」
とその少年に言いました。その家にいた人は老婆でした。しかし、盗みに入って全部取って言っていいと言われて「はい、そうですか」と盗みを働くような盗人はなかなかいないでしょう。
何かの罠かもしれませんし、企みがあるのかもしれません。そんな美味しい話は転がっていないのです。
しかし、どうもその家が気になる少年は、またその家に行きました。するとまた老婆がおり、
「あら、いらっしゃい。また来たんだね。とっていきな。」
相も変わらないその様子。気になって気になってしかたのなかった少年は、周囲に聞いてみることにしました。するとその老婆が昔、息子を亡くしていたことがわかりました。その息子さんは、ちょうど「座敷荒らし」として名をとどろかせていたその少年と同じくらいの年齢で亡くなったことを聞きました。
その盗人は幼少の頃より愛情をそそがれずに育っていました。そして悪事を働くようになってしまったのですが、そんな自分に「とっていっていい」という老婆。
まさか自分を息子のように思ってくれていて、姿を重ねているのかもしれない。何か愛情めいたものを感じた盗人は、その老婆と生活をするようになったそうです。
しかし、その少年は奇病にかかってしまい、若くして老婆よりも先に亡くなることになってしまいます。
老婆:「あんたのおかげで一生が楽しくなった。ありがとう。」
少年:「人のことに何かをするということをしたことがなかったけど、初めて人を笑わすことが出来たよ。」
というやり取りを最後にして少年は息を引き取りました。
この話は村中を駆け巡り、いつしか
「座敷荒らし」⇒「座敷笑かし」
になったと言われるようになったのです。最後に老婆を笑わせてあげることが出来るようになったからですね。
ここまで来たらいピンとくるかと思いますが、「座敷荒らし」と「座敷笑かし」が混ざって「座敷わらし」という言葉になったという話。
これはあくまで一説にしかすぎず、なぜ「座敷わらし」が少女や少年の姿をしており和服を着ているなどと言われているのかと言う説明にはなりませんが、一種の「幸せを運ぶ」的な要素は含んだ話かと思います。
信じるか信じないかは、あなた次第。